「陰暦生活」の見方

「陰暦生活」の見方

「陰暦生活」は見方に少しだけコツが必要ですので、ご紹介いたします。

まず、このカレンダーは「陰暦(旧暦)」が主軸に作られています。
なので、「壹月(1月)」は「陰暦(旧歴)の1月」を示しています。

新暦の2024年1月1日は、陰暦(旧歴)ではまだ2023年11月20日です。
そのため、年明け暫くは表紙のままご利用ください。

新暦の2024年2月10日が、陰暦(旧歴)の2024年1月1日となりますので、2月10日に表紙を捲ってください。

この、新旧の対比をカレンダーの下部に2段に並べて表示しています。(表紙のみ特別に3段です)
上の曜日が無いものが陰暦(旧歴)の日付。下の曜日があるものが新暦の日付です。

新暦を軸にカレンダーを見たいときは、月の周りではローマ数字の小さな表記(2/10など)をご覧ください。すると、並んでいる漢数字が旧歴の日付です。そして、そこにはその日の月の形が描かれています。

カレンダー下の数字では下段の曜日が付いている日付が新暦なので、今日が新暦の2/10なら、一番下の数字で「10」を探してください。その上にある数字が、旧歴の日付を示しています。

陰暦(旧歴)は月の満ち欠けそのものです。
毎月1日は新月で、15日が満月となります。
そして毎月が29日か30日となります。
(新暦では、大の月と小の月は固定で決まっていますが、旧歴では月の満ち欠けに合わせて調整されるため、決まっていません。1月も29日か30日。2月も29日か30日かどちらかです。)


そのため、新暦と陰暦(旧歴)は毎年少しずつズレ続けます。
しかし不思議なことに、陰暦(旧歴)の月でみると、その時の気候が意外とマッチしていることに気づきます。(特に、旧歴の風習が残る沖縄ではそれが顕著な気がします。)

残暑厳しいときは、10月でもまだ陰暦(旧歴)では8月だったり。
春なのにいつまでも寒いと思ったら、陰暦(旧歴)ではまだ2月だったり。

陰歴(旧歴)で生活をしてみると、自然の変化に一致していることを実感できると思います。

正確で便利な新暦ではありますが、どうぞ日々の生活の中に、ほんの少し陰暦(旧歴)のエッセンスを取り入れてみてください。きっと面白い気づきがあるはずです。

また、新暦では4年に1回の閏年がありますが、旧歴では数年に1回、「閏月」というものが入って調整されます。閏月が発生する年は、同じ月が2回あります!
例えば、旧2月30日が終わると、翌日がまた2月1日だったりしますw(ちゃんと分かるように閏2月1日とされます。)

ちなみに、2023年には閏2月がありましたが、2024年には閏月はありません。
使い出すといろいろと現代との違いがあって面白いものです。