コーチングにおける『義務』という言葉の再解釈

​コーチングを日常的に行ったり、自己啓発の分野で話をする際、「義務」という言葉が出てくることは少なくありません。コーチングの場で「義務」という言葉がどのように扱われるか、またその捉え方がどのように変わり得るかについて考えてみましょう。

私が取り入れているウェルスダイナミクスでも「義務を果たす(Do your duty)」という表現が出てきます。また、先日読んでいた書籍でも同様に「義務」という言葉が登場していました。

多くの場合、「義務」という言葉にはネガティブなイメージが伴います。多くの人々は「義務」を「嫌々やらなければならないもの」と捉えることが多いようです。しかし、私は「義務」をむしろポジティブな意味で使うことが多く、ネガティブなニュアンスで捉えることはほとんどありませんでした。

その書籍によると、ある種の「エキスパート」と呼ばれる人たちの中には、「義務」という言葉をポジティブに使う人が多いということが述べられていました。私自身も、このようなエキスパートの思考から多くの影響を受けているのかもしれません。

コーチングにおける「義務」の再解釈

少しだけ表現を変えるだけで、「義務」という言葉に対する皆さんの捉え方も大きく変わることでしょう。 例えば下記の言葉だとどうでしょう?

「倫理的選択」 「使命」

人から課せられた義務は、「嫌々」や「仕方なしに」やるものと感じがちです。 ところが、

「人として当然のように」 「それが自分の使命である」

そう感じられることこそが、本当の意味での「義務」ではないでしょうか。

多くの自己啓発書が語る「義務」とは、自分が選択して自ら背負うべきものなのです。

このような自己選択による義務は、内なる動力として非常に強力なものとなります。

自分の選択する行動がこのレベルまで腹落ちしていれば、どれだけパワフルな動力となるかをご理解いただけると思います。

コーチングでの実践方法

コーチングの場で「義務」という言葉を使う際には、クライアントに対してその言葉が持つポジティブな意味を伝えることが重要です。

クライアントが「義務」を「使命」や「倫理的選択」として捉えるよう促すことで、その行動に対するモチベーションが大きく変わることでしょう。

例えば、以下のような質問をクライアントに投げかけてみてください。

  • 「あなたにとって、義務とはどのような意味を持ちますか?」
  • 「その義務を果たすことで、どのような価値を提供できると感じますか?」
  • 「その義務を果たすことがあなたの使命だとしたら、どのような気持ちになりますか?」

このような質問を通じて、クライアントは「義務」に対する新たな視点を得ることができます。コーチングにおいて、「義務」という言葉をポジティブに捉え直すことは、クライアントの成長や自己実現に大きな影響を与えるでしょう。

まとめ

コーチングにおいて、「義務」という言葉をどのように扱うかは非常に重要です。ネガティブなイメージを持つことが多いこの言葉も、少し視点を変えることでポジティブな力に変えることができます。クライアントが自らの「義務」を「使命」や「倫理的選択」として受け入れることができれば、その行動力やモチベーションは飛躍的に向上するでしょう。

コーチングを通じて、クライアントが自己選択による「義務」を果たす力を引き出す手助けをすることは、私たちプロコーチの大切な役割です。これからもクライアントと共に、「義務」という言葉の持つポジティブな力を探求していきたいと思います。

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Author

有田 卓也

徹楽・ライフコーチ / ITエンジニア

1981年、兵庫県尼崎市生まれ。「自分との約束を果たす旅〜Self Bridge〜」と題したコーチングプログラムを通して、 行動と変容を実践。また、資格に拘らない、コーチングの本質的なセッション力強化にも力を入れています。

年に1回・新月の日に開催される4席限定の沖縄リトリート「原点回帰の旅」を通じて、仕事と楽しむことを両立。 どれも席数が少なく「路地裏の名店」と言われます。

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